調理で変わる和食器と洋食器

料理

和食器と洋食器は、日本や西洋の料理文化の違いもあって、使用法には大きな違いがあります。この影響は盛り付けのデザインにも及ぶため、各国で多様性のある文化が生まれることになりました。日本では食の欧米化が進んだ影響もあって、海外の洋食器も取り入れるようになり、融合する動きも見られます。

洋食器の代表格となるのは、テーブルの中心で特に目立つディナー皿で、主菜や前菜を盛り付けるために使用します。フランス料理の例では、このディナー皿に肉や魚を盛り付けして、カラフルなソースで美しさも演出する方法があります。ディナー皿の他には、スープやパンを食べるための器も用意します。さらに、ワインやシャンパンを飲むためのグラスも添えて、全体的に華やかな見た目にするのも特徴と言えるでしょう。

和食器の例では、本膳料理の形式を受け継ぐ形になっており、基本は一汁三菜の構成になります。ご飯茶碗と汁椀を中心にして、主菜を盛り付けるための皿を用意します。副菜は小皿や小鉢に盛り付けて、全体的なバランスを整える形式です。洋食器はワイングラスを使いましたが、和食器で日本酒を飲む場合には、猪口と徳利の組み合わせになります。あるいは、正月などに屠蘇を飲むときには、漆塗りの盃を使うこともあります。